トラウマ治療外来

当院は心療内科を標榜しています。よく間違えられますが精神科ではありません。
心療内科とは、心身両面を診ることです。
一般的な心療内科や精神科は、“薬のみの治療がメイン”で、「治らない」「よくなっても薬をやめない」ことが多いためどこも予約がいっぱいになるようです。
最近では、「薬でよくならない」「よくなったので自己判断でやめた」という方が、再発して通院を再開するパターンが増えているようです。

当院は、精神疾患のおそらく8割はトラウマがもとにあると考えています。

精神科の診断基準がかかれた教科書には、「トラウマは PTSD（心的外傷後ストレス障害）」 という表現で掲載される様になりましたが、変わらず薬物を投与する治療を行います。
日本は、精神安定剤の利用率が世界の４割を占めていますが、トラウマ治療は薬物治療だけではよくなりません。
そのために、患者さんはいつまでもよくならないと、自分でやめてしまうようです。

当院ではこれまで、トラウマ治療を積極的に行ってきていませんでした。
以前のトラウマ治療は、長い時間と期間が必要だったからです。
しかし、最近は通院をやめてしまったり、精神障害の手帳をとることになる患者さんが増えており、これらの原因として「トラウマが解決しなかったため」と考えています。
トラウマ治療を行わなかったことで、「治せたはずなのに、障害者になってしまった」と、心療内科の医師として反省しました。

トラウマ治療の経験がある先生方から様々な情報や知識を得て実践し、今では、短い時間でもトラウマ治療ができるようになりました。「根本的に治してあげたい。」、そんな思いで新たに外来として始めることにしました。
「薬を飲んでもよくならなかった」「薬はできるだけ飲みたくない」という思いがある方でトラウマ治療を受けてみたいと思った方、お気軽にご相談ください。