「高濃度ビタミンC点滴療法」は、点滴療法のなかの補助療法の一つです。
一般的に、健康保険の範囲で使用されるビタミンC量は、1回2gですが、本治療では、最大100gのビタミンCを使用して点滴します。最初は12.5~25gから始めて、徐々に増量していきます。週に2回の約90分の点滴治療が基本であり、病状によって点滴の症状や体調に応じて量や頻度を調整します。
➡抗がん目的にされる場合、基本的には、手術や放射線治療などの抗ガン治療が優先ですが、当院ではガンに罹患した患者様が、
※ガンの種類、進行度、患者様の年齢、体力、免疫力によって対応が異なります。
“希望の光”として、この治療法はガンが消失する効果があることは事実ですが、それを保障するものではなく、むしろガンがあってもガンと共存しながらもその人らしい元気で生きがいのある生活を支援する治療とお考え下さい。
また、ガン専門医の全てがこの治療法を指示・賛同しているわけではなく、否定的な意見があることは事実のため、ご本人様やご家族様の同意が必要となります。
また、サポートとして「点滴治療をしない日」は、点滴治療の効果が継続するよう、ビタミンCとマルチミネラル・ビタミンの服用をお勧めしています。
➡疲労改善目的にされる場合、直接血管内に入るため、早く効果が期待できます。
ビタミンCは、強力な抗酸化作用があるにもかかわらず、人の体内では生成できません。
人は、生まれてから日々様々な酸化ストレスや生活習慣の乱れにより酸化(細胞の劣化)が進みます。ダメージを受けた細胞は正常に活動できなくなるため、体調不良をきたします。
また、人は、ストレス負荷がかかったときに、副腎ホルモンを分泌させて危機回避しようとしますが、この副腎にエネルギーにはビタミンCが必要となります。
この状態が継続したり、ストレスが強くなると、副腎ホルモンを出せなくなり、いわゆる“慢性疲労(副腎疲労)“となり、仕事をしたり家事をしたりという普通の生活も送れなくなってしまう事があります。これを手っ取り早く打破できるのが、
「高濃度ビタミンC点滴」です。
疲労が強い方や疲労の原因によっては、他のビタミン製剤を組み合わせることで疲労特化型の点滴をお勧めすることがあります。
当院では、ビタミンC点滴と並行して栄養療法も行っておりますので、根本的な治療を行っていただくことを推奨しております。
【副作用・リスク】
ビタミンC点滴は、副作用はほとんどありませんが、「G6PD 欠乏症」があると「溶血」を起こすことがあるため、初回に適正検査を必須としております。
また、稀に点滴中に血管痛や、低血糖症状が生じることがあるため、施術前の飲食を推奨しております。いずれの症状が生じた場合には、即時対処させていただきますのでご安心ください。
グルタチオンとは、アミノ酸が複数結合した成分で、人の体内にあるほとんどの細胞に存在するアミノ酸で構成されています。脳に必要な最も重要な栄養素のひとつであり、これを補充することで病気の進行予防をすることが期待できる成分です。ほかに、抗炎症作用、抗酸化作用(=細胞の錆びを除去)、解毒作用(=有害物質を排出する)が期待できる点滴です。
当院では、特に上記のような症状の方に行っております。妊婦さんでも使用が認められている安全性の高い施術です。
効果には個人差があるため、施術間隔は週1回~2週に1回を推奨していますが、病状の経過により施術間隔を調整しております。
使用するグルタチオン量は、患者さんの病状や状態に応じて加減させていただいております。また、疾患により筋肉痛や関節痛がある場合には、筋弛緩作用がある“マグネシウム”を追加することや、レビー小体型認知症の認知機能をより改善する“シチコリン”を追加することがあります。炎症がある方は、ビタミンCを追加することもあります。
注釈:シチコリンとは、脳神経細胞にある細胞膜を維持し、代謝を促す働きがあり、脳疾患の治療に使われる成分です。レビー小体型認知症の低覚醒状態を改善させる作用として使用しています。
【薬剤について】
当院で行う当治療では、日本の武田薬品で製造されているグルタチオン製剤を使用しております。本来は、「薬物中毒、慢性肝疾患、皮膚病」に効果があると承認されている薬剤であり、当治療で行う使用目的は承認されていないため自費診療となります。そのため、重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【副作用・リスク】
副作用はほとんどありませんが、穿刺部位の痛みや腫れ、施術中の血管痛、術後の皮下出血がみられる方がいますが、自然消失します。稀に、主成分のグルタチオンにより低血糖症状や血圧低下、嘔気がでる場合もありますが、実際の発生率は極めて低いとされています。施術までの飲食を推奨しています。
人間に必要な栄養素であるビタミン・ミネラルを複数混合させた点滴で、
米国ではアレルギー、慢性疲労症候群、線維筋痛症・抗酸化等に効果があるとされています。
一般的には、「にんにく点滴」と言われており、サプリメントで摂取するよりも早く栄養補給ができる点滴です。当院では、患者さんの状態によりビタミンCも追加することで「疲労特化型」として行うこともあります。
【副作用・リスク】
副作用はほとんどありませんが、稀に、点滴中に血管痛が生じ、施術後に痛みや皮下出血を生じる場合があります。
体内の細胞を活性化し、エネルギー産生(ミトコンドリア活性)を促す効果があり、抗酸化の効果が期待できる点滴です。「抗がん」作用として使用されることもあります。
また、αリポ酸は、ビタミンCなどの抗酸化成分よりも強力なキレート作用があるため、重金属の解毒にも使用される点滴です。
当院では、患者様の状態にあわせて、高濃度ビタミンC点滴と併用を推奨することもあります。
※この点滴液は、外国からの取り寄せになりますのでご来院時に即日点滴はできません。
ご希望の方は、一度診察のうえで医師より適応であると判断した場合に施術の準備をさせていただいておりますので、予めご了承ください。
【副作用・リスク】
キレート(解毒)作用があるため、継続的に行う場合に亜鉛などの必須ミネラルが欠乏することがあるため、栄養療法と並行して行う場合があります。穿刺部位の痛みや血管痛が生じることがありますが、一時的で都度対処させていただいております。また、稀に低血糖症状を起こすこともあるため、施術前~中の飲食を推奨しております。
「コロナウイルス後遺症に対する点滴療法」は、抗酸化作用・免疫増強向上作用・解毒作用があるグルタチオン製剤と抗酸化作用・免疫増強作用・抗炎症作用があるビタミンC製剤を組み合わせた点滴療法です。
コロナウイルス後遺症またはコロナウイルスワクチン後遺症に対して、全国有志医師の会で有効といわれている治療法です。この他に、疥癬という疾患に使用されるイベルメクチンも効果があると言われています。
一般的に健康保険内で使われるタチオンとビタミンCを高容量で使うことで、保険の通常量では期待できない効果をあげることができます。特に、「頭が回らない」「考え事がまとまらない」「頭にモヤがかかったような感覚」というブレインフォグ症状や急激な倦怠感、全身の痛み、不随意運動(勝手に身体が動く)などの症状に効果的です。
発症後、ある程度の期間が経過した方でも、改善が見られています。
その他、重金属による障害、慢性疲労などにも効果が期待できます。
※重金属に関する検査は、当院ではオリゴスキャン、または毛髪メタル検査(外国委託)を行っております。
当治療法の効果は、個人差がありますが、点滴直後~翌日の間でなんらかの効果が見られます。
ただし、効果の持続期間は早くて3~4日間ですので、最低でも週1回、1ヵ月は続けて様子見ていただくことを推奨しております。これでも、なんらかの効果が見られない場合には、この治療の効果は望みにくいと考えられます。
当治療法のみで改善が見込まれる方もいらっしゃいますが、栄養療法やサプリメント・漢方薬を併用することで、治療効果が持続、相乗させるため、ご提案させていただくことがあります。
【薬剤について】
当院で行う当治療では、日本の武田薬品で製造されているグルタチオン製剤を使用しております。本来は、「薬物中毒、慢性肝疾患、皮膚病」に効果があると承認されている薬剤であり、当治療で行う使用目的は承認されていないため自費診療となります。そのため、重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【副作用・リスク】
当治療法の副作用は非常に少ないと言われていますが、遺伝的に特異な体質を持った方で、まれに低血糖や血圧低下、嘔気をおこすという報告があります。ただし、実際はほとんどこれらの副作用についての発生率は極めて低いとお考え頂いてよいと思います。また、高齢者の方にこの治療法で副作用が生じたという報告もありません。通常、ビタミンCは2g~12.5gを使用しますが、症状によっては25gを要する場合があり、その際は溶血などの副作用防止のためG6PD検査をさせていただくことがあります。