頭痛は、通常、筋肉からくるもの、神経からくるもの、血管からくるものと原因別に3種類に分けられています。
一番、気を付けないといけないのは、脳の血管がやぶれる、くも膜下出血や脳出血、血管がつまる脳梗塞、脳神経にできる脳腫瘍などです。
ただ、これらが起こる確率はかなり低いのですが、見逃したら一生にかかわることがあり得ます。
当院では、これを脳神経外科専門医の目で見逃さず、すぐにできるCTでチェックし、必要があれば、見附市立病院と連携して、MRIで詳細を確認するようにしています。
いずれも時間との勝負です。
いつもと違う頭痛、いつもなら効くはずの頭痛薬が効かないと思ったら、早めに受診してください。
実際の現場で多いのは、首肩の凝りからくる筋緊張性頭痛やストレスからくるすっきりしない頭痛、冷えや疲労が関係するぴりぴり痛い神経痛、そして片頭痛ですが、よく誤解があるのは、片側が痛いから片頭痛と思われている方が多いように思います。
これらは、どこかにストレスをかかえていることが多いので、心療内科としての見方で、ただ痛み止めを出すだけの対症療法はせず、根本的にご自身の体調管理で治せるようにお手伝いしています。
毎朝来る頭痛、休みに限っていたくなる頭痛、痛くて夜起きてしまう頭痛、気圧や気温の変化で起きる頭痛、月曜日の朝に強くなる頭痛、家にいるときだけする頭痛、甘いものがやめられない人の頭痛、以前のことを思い出すと頭痛がする、栄養バランスの崩れから来る頭痛、生理の前やあとにかぎって起きる頭痛などなどこれらには、頭痛が起こる理由があり、頭痛があなたに生活習慣や生き方を見直すほうがよいですよと教えてくれている頭痛です。
ちなみに、頭痛といえばロキソニンが有名ですが、副作用が多いので、当院では使用していません。
整形外科領域では、つぎつぎに新しい鎮痛剤が開発されていますが痛み止めはやはり痛み止めでしかなく、飲んでいるうちに治るわけではありません。
この辺についても、患者さんといっしょに治療法を考えるようにしています。