トリガーポイント治療と筋膜リリースの違いについて

これまでトリガーポイント注射の有効性を記載してきましたが、最近、筋膜リリースを主にするようになり、格段の効果が上がっています。この違いについて、簡単に説明いたします。もともと、痛みの原因は骨や神経にはほとんどない。ほぼすべて筋肉に原因があるという考えは同じです。トリガーポイント注射は筋肉の表面に傷みに過敏な部位(トリガーポイント)があってこれが原因ということで、ここに注射をしてその活動を抑える治療です。この方法の難点は、何か所も、多いと10か所以上に注射する必要があることとよくなるのに時間がかかり、また、もとにもどることもあることです。それに比べて筋膜リリースの考えは、痛みの原因は筋膜(厳密にいうとfasciaという筋肉の内外にある幕組織)そのものに痛みの原因があり、この異常な膜組織がお互いに密着して動きを悪くしているという考え方です。筋膜リリースでは、この密着した部分をはがし、筋肉の動きをよくすることをします。効果のあるストレッチなどはみなこの密着をはがすことをしています。そして、うまくこの膜がはがれるとその場で痛みがとれ、痛いための動きの悪さが改善します。そして、再発がかなり減少します。このような違いがあるのですが、まだ現代医学ではこの辺を解明中で、治療法として確立している状況ではなく、現場で患者さんに向き合っている医師たちが、この有効性に注目し始めている状態です。

2017年03月30日   カテゴリー: トリガーポイント治療から筋膜リリースへ